作品年表

パウルス5世　PaulusⅤ　　Camillo Borghese　　ボルゲーゼ家　
1605-1621　（1550年9月17日 – 1621年1月28日)
Bernini 1598.12.7 7～23歳

巨万の富を築いた教皇パウルス5世の甥で秘書でもあるシピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿の後援を受けることになった。別荘の庭園を飾るために、ボルゲーゼはベルニーニに、プロセルピナやアポロンのようなカトリック芸術を最高の完成度に引き上げることができる「普遍的な人物」である新しいミケランジェロを見出しました。そしてダフネ。これらの作品の技術的な妙技と並外れた表現力は、ベルニーニに彫刻家としての名声を瞬時に与え、その名声は彼のキャリアを通して続くことになりました。彼の彫像は「言葉、顔、身振り手振りで物事を表現し、偉大な画家が筆の使い方を知っていたのと同じように、それらを快適に見せるという完全に特殊な才能」を明らかにしたと言われた。

グレゴリウス15世　Gregorius XV　　Alessandro Ludovisio
1621-1623　（1554年1月9日 – 1623年7月8日）
Bernini 23～25歳

ウルバヌス8世　Urbanus VIII　　Maffeo Vincenzo Barberini
1623-1644　（1568年4月5日 – 1644年7月29日）
Bernini 25～46歳

1623 年、ウルバヌス 8 世と名乗ったマフェオ バルベリーニ枢機卿が教皇に即位すると、ベルニーニは芸術界の最前線に躍り出ました。新しい教皇は、ルネサンスの偉大な後援者である教皇たちに倣うことを望み、すぐにサン・ピエトロ大聖堂の装飾を依頼し、ベルニーニはサン・ピエトロ大聖堂の主祭壇とウルバヌス 8 世の記念碑的な墓の天蓋を自ら制作しました。 1629 年には、大聖堂の工事の指揮も引き受け、その責任は死ぬまで続くことになりました。
ベルニーニはウルバヌス 8 世の宮廷で重要な地位を占めていました。ナイトの爵位を授与された彼は、教皇の私室にアクセスし、壮観であると同時に洗練された宮廷エンターテイメントを組織しました。驚くほど多才な彼は、舞台セットを作成したり、自分で戯曲を書いたりすることさえできました。かつてイギリス人旅行者は、皮肉をこめて、また賞賛を込めてこう書いた。「ベルニーニは舞台を描き、彫像を彫り、機械を発明し、音楽を作曲し、喜劇を書き、劇場を建設した公演を終えた。」

イノケンティウス10世　Innocentius Ⅹ　　Giovanni Battista Pamphili
1644-1655　（1574年5月6日 – 1655年1月7日）
Bernini 46～57歳

当然のことながら、ベルニーニの成功は、バチカンからの高収入の依頼から除外されていると感じた他の芸術家の羨望を呼び起こしました。特に、もう一人の非常に才能のある芸術家である建築家ボッロミーニと対立するようになりました。ボッロミーニは、ライバルが聡明で社交的だったのに対し、メランコリックで内向的でした。敵対者は皆、ウルバヌス8世の死により新しい教皇に変わり復讐の時が来たと信じていた。
さらに、ベルニーニが設計したサン・ピエトロ大聖堂の鐘楼の一つに、基礎の計算ミスにより亀裂が生じ、取り壊すことが決定されるという、屈辱的な事件が起きた。新法王に無視されたベルニーニは、コルナロ礼拝堂や聖テレサの法悦の並外れた彫刻などの傑作を含む他の依頼に専念した。
ベルニーニは巧妙な策略によって教皇の好意を得ることができたため、相対的な排斥は長くは続かなかった。無実の一種のコンペティションが開かれ、ベルニーニを除くローマとイタリアの最高の建築家全員が参加するよう招待されたが、芸術家の高貴な友人がベルニーニにプロジェクトを開発してモデルを作るよう説得し、そのモデルは教皇が夕食から戻るときに必ず通過するパンフィーリ宮殿の一室に置かれました。ある夜、弟の枢機卿と義理の妹に付き添われていたとき、イノセントは問題の模型に気づいた。「これほど荘厳な創造物と、これほど巨大な記念碑の輪郭を見て、彼はほとんど恍惚として立ち止まった。 」 30分以上にわたって彼女を称賛し称賛した後、彼はこう叫んだ。「ベルニーニは敵が多いにもかかわらず利用されなければならないだろう。なぜなら彼の計画を利用したくない人は見ないほうがマシだからだ。」そして彼はすぐに電話をかけてきました。」ベルニーニのプロジェクトは四大河の噴水で、3 年間の作業を経て 1651 年に完成しました。

アレクサンドル7世　Alexander VII　　Fabio Chigi
1655-1667　（1599年2月13日 – 1667年5月22日）
Bernini 57～69歳

1655年に始まったアレクサンドル7世の教皇職の下で、ベルニーニは新たな守護者を見つけた。建築愛好家である教皇は、新しい作品を計画するために建築家と定期的に会った。 「私たちは計画を立てながら宮殿内を歩き回った」と法王は日記に記した。建設工事の数は多かったと同時に高価であり、批判を引き起こした。

クレメンス9世　Clemens IX　　Giulio Rospigliosi
1667-1669　（1600年1月28日 – 1669年12月9日）
Bernini 69～71歳

クレメンス10世　Clemens X　　Emilio Altieri
1670-1676　（1590年7月13日 – 1676年7月22日）
Bernini 72～78歳

1670年、自治体は「このような悲惨な時代に無駄な出費を教皇に扇動した騎士ベルニーニに対して」明確に抗議した。しかし、その無駄がサン・ピエトロ広場の大改造を生み、今日までのバチカンのイメージを根本的に変えることになる。ベルニーニがルイ 14 世の宮廷を訪問したのもこの年です。太陽王の大臣であるコルベールは、ルーブル宮殿の改築プロジェクトを実行するよう彼を招待したが、おそらくフランス君主が望んでいたのは、教皇から最も有名な建築家を盗むことであった。パリでは、ベルニーニは盛大な歓迎を受け、マザラン宮殿のタペストリーやダマスク織で飾られた豪華なアパートメントに住んでいましたが、フランスの建築家たちがベルニーニを侵入者とみなし、彼のアイデアを失格にすることに専念していることにすぐに気づきました。法廷での口論の後、ベルニーニはローマに戻り、そこからルーヴル美術館に3つのプロジェクトを提出しましたが、すべて拒否されました。この作業はフランス人のクロード・ペローによって行われました。

イノケンティウス11世　Innocentius XI　　Benedetto Odescalchi
1676-1689　（1611年5月16日 – 1689年8月12日）
Bernini 78～82歳 1680.11.28

晩年、ベルニーニは兄が合唱団の少年を強姦した容疑でスキャンダルに見舞われたが、仕事をやめることはなかった。教皇アレクサンドル7世の墓を完成させたとき、彼は80歳でした。 1年後、彼の死により、 「ローマの栄光が世紀を照らす」功績を残した人物として、王子にふさわしい葬儀がサンタ・マリア・マッジョーレで執り行われた。